02/10/2013
ハイドパークから徒歩5分という立地で、都会をしっかりと忘れさせてくれるハイディング・バーがある。イタリアン・レストランが連なることで、リトル・イタリーとのニックネームを持つスタンリー・ストリートで、昨年4月のオープンから1年を迎えたザ・ヘイジー・ローズは、タイム・アウト・シドニーが出版する『バーガイド2013』にてベスト・スモール・バーにも選ばれるほど、その評価は高い。バックスター・インやラブ・ティリー・デバインなどシドニーのバーブームの火付け役であるトップバーの名を揺るがすほど、いま注目を集めているという。
入り口から階段を抜けると、アールデコ調のクラシカ
ルなアームチェアなど、木製家具でまとめあげた店内が広がり、優しく照らされたカウンターでは気さくなバーテンダーが迎えてくれる。ロンドンやメルボルンのバーで豊富な経験を積んだオーナーのドミニクさん、バーテンダー暦14年のブレンダンさんと交わす会話の中から、彼らが自分に合ったドリンクを提案してくれるのがスモール・バーならではのよさ。そのアットホームな心地よさが客を惹きつけるのだろう。
取り扱いのリカーはビールやワイン、そしてクラシック・カクテル、オリジナル・カクテルと幅広い。なかでも人気は、スモーキー・フレーバーが病みつきになるスコッチベースのカクテルや、果実系と相性のよいジンやヴォッカ系のカクテルとなっている。またバーカウンターの棚には、余市や山崎などの日本が誇るウィスキーもずらりと並んでいて嬉しい。ついつい飲みすぎてしまっても大丈夫。テラスに出ればリトル・イタリーを眺めながら夜風に当たってリフレッシュできる。気取らずにリラックスして楽しめるアットホームなバー、万人を迎え入れてくれるザ・ヘイジー・ローズでぜひ素敵な夜を過ごしてみてほしい。
左上:Tattle-Tale($21) 山崎とラフロイグのオールドシングルモルトが醸し出すスモーキー・フレーバーにレモンがほんのり甘みを加えた大人の好むステアカクテル。
左下:Vodka Southside($16) 666 タスマニアン・ヴォッカに相性のよいライムとミントのエキスを絞り込んだ、フレッシュで夏を思わせるようなシェイクカクテル。
右下:Hamish($18) エスポロン・テキーラに甘口のベルモット、タリスカーのシングルモルト、ビターズの柑橘系の香りに加え、オレンジゼストを炙った香りで仕上げた甘く強めのステアカクテル。スモーキーでリッチな香りが飲みやすく、酔わせやすい。
THE HAZY ROSE
Tel: (02) 9357 5036
火 5pm-11pm
水・木 5pm-12pm
金・土 3pm-12pm
日3pm-10pm
1893年創業当時のビクトリア朝の内装をそのまま残したクラシカルなバー。シドニー市内の中心に位置するヒルトンホテルの地下にあり、最高級の大理石で型取られたアーチやステンドグラス、重厚感のあるマホガニーのカウンターが優雅な空間を演出している。
1990年にポッツポイントで生まれたナイトクラブ『クラブ・クレセント』。「落ち着いた雰囲気のラウンジで丁寧なサービス」をモットーに、オープン当時から日系企業の駐在員や永住者の憩いの場として存在していた。その後20年の歳月が流れた2010年の節目に、先代から息子である野田嘉宏さんとゆかりさんの世代へと引き継がれ、クラブ・クレセントの看板をタウンホールのジョージストリート沿いに掲げることとなった。新生クレセントとなってからも、同店の特徴である、華やかな中にも、ゆっくりと寛ぐことのできる雰囲気を保ち続け、昔と変
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