28/02/2014

Uncle Ming’s

ウィンヤード駅にほど近いヨーク・ストリートのビジネス街の一画に趣を異にしたバーがある。地下へ続く階段を降りていくと、店の名でもあるアンクルミンの肖像画が、お香の煙に巻かれながらゆらゆらと現れる。ダークレッドを基調とした隠微な雰囲気の店内は、中国風のデコレーションで統一。赤とゴールドのランタン、仏像の顔をモチーフにしたランプ、アンティークなジュークボックスなどを照らすキャンドルライトが、遊郭を思わせる幻想的な演出に一役買っている。オリエンタルな雰囲気に囲まれ、外の喧騒を忘れさせるには十分な異空間が広がっているのだ。店内は、いくつかのエリアに分かれ、それぞれのエリアから別のエリアが見えないようあえて死角を多く設定。壁にかかっている写真は、1920年代に捕まった中国人の犯罪者がオーストラリア警察に撮られたもので、同時代にアンクルミンが麻薬組織と繋がった汚職警察官として活躍していた時代背景を表している。明朝をイメージしたという敢えてチープな屋台風の造りとジャズの音色とのコラボレーションが意外と心地よく、数ヵ月おきにインテリアや家具の配置を変え、客を飽きさせないきめ細やかな心遣いがなされている。
バーカウンター内に目をやると一際目立つのが日本のウィスキーの数々。そして梅酒や焼酎、電気ブランやイイチコまでずらりと並ぶ。そのほか台湾や韓国、中国、マレーシア、スリランカなど各国の良質なリキュールも用意。美味しい酒を提供することに関しての貪欲さが伺える。バーでボストンシェイカーを振るフリンさんによると、日本の焼酎はジンやラムに比べ風味が強くないため、どのリキュールとも相性がいいそうだ。丸くくりぬかれた壁の向こうから、蒸した蒸気と共に小籠包の匂いが漂う。ここのバーの特徴でもある小籠包は7種類の具からなり、味も本格的。お酒のお供として楽しめる。この場所に30分も身を置いて、お酒とつまみを楽しめば、きっとオーストラリアにいることも忘れてしまうほど現実逃避できるだろう。訪れるものに中毒性を与えるアンクルミンの魅力は、数あるバーの中でも希少価値が高いに違いない。

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Uncle Ming’s 55 York St., Sydney
Tel:(02)9299 8961
営業時間:
Mon - Fri 12:00pm – 12:00am
Sat 5:00pm – 12:00am アクセス:ウィンヤードパークそば。ウィンヤード・ストリートとヨーク・ストリートのコーナーの前のビル地下。 |
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1893年創業当時のビクトリア朝の内装をそのまま残したクラシカルなバー。シドニー市内の中心に位置するヒルトンホテルの地下にあり、最高級の大理石で型取られたアーチやステンドグラス、重厚感のあるマホガニーのカウンターが優雅な空間を演出している。
1990年にポッツポイントで生まれたナイトクラブ『クラブ・クレセント』。「落ち着いた雰囲気のラウンジで丁寧なサービス」をモットーに、オープン当時から日系企業の駐在員や永住者の憩いの場として存在していた。その後20年の歳月が流れた2010年の節目に、先代から息子である野田嘉宏さんとゆかりさんの世代へと引き継がれ、クラブ・クレセントの看板をタウンホールのジョージストリート沿いに掲げることとなった。新生クレセントとなってからも、同店の特徴である、華やかな中にも、ゆっくりと寛ぐことのできる雰囲気を保ち続け、昔と変
ひと肌恋しいシドニーの寒夜、アーティなカフェやバーが軒を連ね、シドニーの若者が集うスポットとして人気のフォーブォー・ストリート。その一角に位置するKaguraは、半年前にオープンしたばかりの新気鋭のバー。オリジナリティ溢れる和洋のコラボレーション料理と、厳選されたワインやウィスキーのセレクションに加えてレアな日本酒が堪能できる、サリーヒルズの隠れ家的存在として、にわかに注目を浴びている。
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