25/03/2015
編集部御用達 打ち合わせで使うCAFE 52軒目
ロシア伝統の味をそのままに
IZBA Russian Treats
2月に盛大なロシアンフェスティバルがロックスにて開催され、いま注目を集めているロシアンフード。昨年の9月にニュータウンのキング・ストリート沿いにオープンした『イズバ』は、同フェスティバルのメインスポンサーを務めた、ロシアン・コミュニティでは中心的なロシアンカフェだ。シドニーではかなり数の少ないロシア系飲食店のなかで、特に伝統的なレシピのもとファミリーテイストのパンやケーキを食べさせてくれる。店内にはロシア建築で有名な聖ワシリー寺院をモチーフにしたグラフィティやマトリョーシカなどが装飾されてセンスが光る。
店名のイズバとはロシアの伝統的な民族木造住宅のイズバから。釘を使わず丸太で建てられ、古来から家族が集う場所として、皆で暖をとったり、料理をしたり、宗教儀式などに使用していた丸太のコテージだ。近代化のあおりで現在では姿をあまり見なくなってきているようだが、そんなイズバをモチーフにした店内は、ほっこりと温かく、アットホームでどこか懐かしい雰囲気さえ漂う。
日本同様に接客サービスを重んじるのがロシア。ロシア人のお客へ対するホスピタリティ精神がスイーツの細部にも反映されているという。オーナーのオルガさんのおばあちゃんの秘伝レシピを使用したスイーツを、お客のニーズに合ったサイズや食材、味付けで提供。見た目だけの鮮やかさにはこだわらず、伝統的なレシピに基づく、ヘルシーなできたてのディッシュがサーブされる。「日本人はマトリョーシカの発音をきちんとしてくれるから好き」と親日なオルガさん。彼女が作るロシアンフードは一見の価値がある。ぜひニュータウンでディナーをしたさいには、夜9時までオープンしている当店でスイーツを楽しんでみてほしい。
左:2Pirozhki Filled with Potato & Onion ($4.50)
トラディショナルなピロシキには、ホクホクのポテトと甘いタマネギが。エッグ&チャイブス、ビーフ、キャベツなどのチョイスがある。
右:Salmon Pie ($9.50)
サーモン、エッグ、ゴートチーズ、スピニッチ、バックウィートの5レイヤーに分かれた50センチほどのパイをベイク。一人前に切り分けたものがサーブされる。
左:Izuba ($9.90)
ラズベリーを包み込むようにロールアップしたそれぞれのピースを丸太の三角屋根に、アイシングシュガーを雪にそれぞれ見立て、ロシアの伝統様式イズバをイメージした創作スイーツ。
中:Honey Cake Small ($6.00)
トラディショナルなロシアのハニーケーキは、蜂蜜の甘さの中に、レモンの酸味とバニラビーンズ&サワークリームの爽やかな味わいが心地よく広がる。
右:Kvas ($5.00)
ライ麦と麦芽を発酵させて作るクワスは東欧の伝統的な飲み物。ロシアでは暑い夏によく好まれる微炭酸のジュース。
IZBA Russian Treats
579 King St., Newtown
Tel:( 02)9557 9437
Web:www.izba.com.au
営業時間:10am-9pm (Open 7 Days)
多くのカフェ、レストラン、バーで賑わうクロウズネストのメインストリート、ウィロビー・ロード沿いに今年8月、チッピンデールの超人気店『KOI Dessert Bar』の経営陣が手がけるカフェ『MsChief』がオープンした。
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