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編集部御用達 打ち合わせで使うCafé


噂のカツサンドを求めて

Cafe Oratnek

30/10/2015

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編集部御用達 打ち合わせで使うCAFE 58軒目

噂のカツサンドを求めて

 

Cafe Oratnek

 

7月にレッドファンに登場して以来、ローカルのグルメ系メディアやSNSで露出の絶えないカフェがある。〝世界一おいしい朝食〟として日本でも名高い『ビルズ』本店の、元ヘッドシェフであるケニーさんが、隠れた和のテイストをアクセントに料理を提供している『オラトネック』。自身が中学生の頃から、将来『オラトネック』という名でレストランを開きたいという思いが、3ヵ月前ここシドニーで花開いた。


店の看板は手書きのフォーク1本だけ。ひっそり佇むという表現がふさわしいその店構えは、「お店ではなく、休日に我が家に友達が遊びに来てくれるような存在に」というコンセプトがゆえ。エントランス隣の庭園には料理に使用されるハーブが植えられており、フードのオーダーが入ってからケニーさんがハーブを摘みに来る姿もしばしば。


春を迎え、木漏れ日が差し込む店内。エメラルドグリーンを基調に、温もりのあるウッドテイストや清潔感が感じられる白いタイルが実に爽やか。イスは1961年のスクールチェアを採用している。客席からは調理場が見渡せ、お客が気軽に話しかけられるような造りになっている。「シェフではなく街のコックさんでありたい」というケニーさんのもとには「メニューにはないんだけどこんなの作れる?」という要望が多く、できる限り応えているという。


料理のテーマは〝シンプル・ヘルシー&フレッシュ〟。何より新鮮さにこだわり、季節と相談して、野菜を触り、納得のいく食材を厳選。ピンとしたハーブのみを使用するために店先の庭園が存在する。また、すべてのメニューに着色料や保存料、ベーキングパウダーなどの化学調味料は一切使用しておらず、缶詰めも存在しないため、缶切りもおいていないという徹底ぶりだ。スイーツも毎回同じものが用意されている訳ではなく、納得のいく食材次第で新しいものが登場するから面白い。作り置きはしないから、午前中で完売してしまうことも当然ある。


ケニーさんの初めての料理は4歳のときに作った卵焼き。ある日、母親から姉弟3人それぞれの前に材料が用意され、それを使用して姉2人と競うように料理を作った。姉たちの料理は可愛いのに対して、自分のそれは料理と呼べるような仕上がりではなく、悔しくて毎回試行錯誤していくうちに、料理に魅力を感じ始めた。5歳になると刃物を好む父に包丁の研ぎ方を教わり、6歳には自分で研ぐことができるようになったという。父から授かったその包丁は、いまでもケニーさんの原点として大切に包丁ケースに入れているという。


2001年に「日本語環境には入らず、絶対にローカルで働く」と決意して日本を出るとまずケアンズへ渡った。歩いてレジュメを配り続け10何件目でようやく皿洗いの仕事につくと、日本では見たことがない食材に挑みながら8年間腕を磨いた。時期が熟し、自身のお店の夢を実現するため、勝負するのなら一番大きな場所で、という思いからシドニーへと渡った。初日に土地柄を知るためにまずは身を置くレストランを探していたら迷子になり、彷徨っていると、運命的にクラウン・ストリートのビルズの前にたどり着いたという。試しにシェフを探していないか尋ねたところ即採用。その3ヵ月後に本店へと移動し、その2ヵ月後にはヘッドシェフへと上り詰めたというサクセスストーリーを持っている。


ビルズで2年の経験を経て、ついに自身のお店をオープンして現在3ヵ月。10月からは春メニューへと移行し、この夏はブレイク必至の勢いに乗る当店。これからの季節は外席でオーニングのもと、ブレックファーストやランチを楽しむのもオススメだ。弊紙が力強く太鼓判を押す当店にぜひ一度足を運んでみてほしい。

 

 

 

 Beetroot, Freekeh, Pomegranate, Basil, Mint, Wonton Croutons, Ponzu (v, df) $17

ピンクと緑の色彩が春らしさを感じる一品。摘みたての新鮮なハーブの風味とプチプチとした食感が心地よい。

 

 

 

200g Pork Fillet Katsu, Cabbage, Japanese BBQ Sauce Mustard (df) $12

噂のカツサンドに使用されているストリップロインは肉厚でボリューム満点。キャベツの千切りはシャキシャキ、カツの衣もサクサクと食感がよいうえに、肉がジューシーで柔らかい。アメリカンマスタードなので子供でも安心して食べることができる。

 

 

 

Matcha Lamington $5

「こんなにふわふわなラミントンは食べたことがない」と人気のラミントンは、すぐさま完売してしまう幻のスイーツ。当店の焼き菓子は、ふくらし粉やベーキングパウダー、重曹など、科学的な物は一切使用せず、ナチュラルにこだわって、卵の持つ自然の膨らむ力と、小麦の持つ自然のグルテンをバランス良く引き出して仕上げている。

 

 

 

左: Macha French Toast, Banana, Coconut, Strawberries, Matcha Mousse $15

抹茶を用いたディッシュのすべてに静岡産の抹茶を使用。作り置きせず、アパレイユに一晩漬けた物だけをオーダーが通ってからオーブンで焼き上げるため、スフレのようなフワフワ感が楽しめる。シンプルなレシピで甘さを控えているため、女性が完食しても胸焼けがすることはない。

 

右: Mint, Cucumber, Soda Detox $5

デトックス効果が期待できる爽やかなソーダは熱い夏にはぴったり。

 

 

 

左: Cappuccino ($3.80 / $4.50)

コーヒー豆はメッカを、コーヒーマシーンにはラ・マルゾッコをそれぞれ採用。エスプレッソには妥協しないこだわり抜いたチョイス。

 

右: Berry, Pomegranate, Mint $6

ベリー系とザクロの果肉をふんだんに使用した、甘さ控えめのフレッシュジュース。

 

Cafe Oratnek

4 Pitt St., Redfern
Tel: (02) 8394 9550
Web:
www.oratnek.com.au
営業時間: 月~土 7am – 4pm
日 8am – 4pm
アクセス:セントラル駅のChalmer St側出口から出て、レッドファン方面へ向かい、Cleveland Stとの交差点を右折。ひとつ目のPitt Stの角を左折して直進したJames Stとの角。

 

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