31/03/2014
編集部御用達 打ち合わせで使うCAFE43軒目
シティはハイドパーク南西に位置するアルバーター・ストリート。高層ビルの谷間にひっそりと佇む隠れ家カフェで、「日本人シェフが手がけるマカロンが大変な人気を呼んでいる」と噂を聞きつけ、やってきた。
色鮮やかで、そのコロンとした丸い形がなんとも可愛らしい洋菓子のマカロン。オーストラリアでは、かの有名なペイストリーシェフ、アドリアノ・ズンボが、番組『マスターシェフ』で紹介したことをきっかけに、いっきに人気が広まった。今やどこのカフェでも目にするようになったマカロンだが、そのフレーバー、食感、色彩と、自由にアレンジ可能なだけあり、カフェそれぞれの個性が現れるスイーツと言っても過言ではないだろう。
すべて自らの手でクリエイトすることをコンセプトに、2011年にオープンした『カフェ・クリ・エイション』では、繊細かつ上品なマカロン24種類を随時提供している。しっとり、ふんわりした軽い口当たりで、どれも甘さ控え目の大人の味。特に注目したいのが、ほうじ茶や柚子、黒糖キャラメル、梅酒など、「和」を取り入れた、ここでしか食することができないユニークなマカロンたちだ。
またマカロンのみならず、自慢の自家製サワードゥを使ったサンドイッチも好評で、取材中もコンスタントにテイクアウェイのオーダーが入る。ひとひねりもふたひねりもした、カフェとは思えないほどに手の込んだ具材は、食べたものをすぐに虜にしてしまうこと間違いないだろう。煎茶やはま茶、どくだみ茶、ほうじ茶、玄米茶などは、オーナーシェフ、佐々木優さんの出身地である島根県から直接取り寄せているというから、日本のお茶でほっと一息つけるのも魅力的だ。
カフェ内外に数席を設けた、こじんまりとした造りだが、とてもアットホームな雰囲気が和む。天気が良い日は、テイクアウェイをして隣のハイドパークでまったりするのもお勧めだ。どの料理をとっても日本人ならではの繊細なディテールがうかがえる『カフェ・クリ・エイション』。一度訪れたらあなたの「お気に入りカフェ」になることは間違いないだろう。
店内にディスプレイされているクッキーやマフィン、ミューズリーもすべてがホームメイド。マカロンも含め、気のきいた手土産にぜひともお勧めしたい。
左:Green Tea Cappuccino $5
島根県・出西釜の器に注がれた、緑が美しいグリーン・ティー・カプチーノ。抹茶の苦味と風味がしっかり生かされ、甘さも控えめ。
右:Marco Polo Vert(Green Tea) $6.50
フランスの名店、マリアージュ・フレールから、香り豊かな緑茶ベースのフレーバーティー。心身ともにほっとする優しい味。
Macaroons $2.70 each
Box of 8($21), 14($36), 24($55)
グリーンティー(抹茶の香りがしっかりと生きる。)、柚子(ゆずの爽やかな香りが広がる。)、ほうじ茶(ほうじ茶独特の香ばしさが光る。)、黒糖キャラメル(コクの深い黒糖とキャラメルが絶品。優さんお勧めのマカロン。)
House Made Granola, Berry Compote, Fresh Seasonal Fruits and Sheep Milk Yoghurt $8.50
数十種類のドライフルーツやナッツ、シード類を混ぜ合わせた、香ばしい手作りミューズリー。ほどよい酸味のきいたホームメイドベリーコンポートや羊のヨーグルト、新鮮なフルーツと絶妙に絡み合う、まさに美の朝食。
Poached Free Range Chicken, Chili Pickled Asian Mushroom, Iceberg Lettuce, Zucchini, Chive, Toasted White Sesame with Wasabi Mayo $11
ポーチドチキンに、エリンギやシメジ、エノキといったキノコ類をワサビマヨネーズで絡めた、編集部のお気に入り。風味高い白いりごまがアクセントを与える、和とモダンのコラボレーション。
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佐々木優さん |
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Café Cre Asion 21 Alberta St., Sydney 2000 電話番号:(02) 8021 1629 営業時間:月~土 8am - 4pm (kitchen close 3pm) web:www.creasion.com.au |
多くのカフェ、レストラン、バーで賑わうクロウズネストのメインストリート、ウィロビー・ロード沿いに今年8月、チッピンデールの超人気店『KOI Dessert Bar』の経営陣が手がけるカフェ『MsChief』がオープンした。
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