15/01/2015
アジア系の飲食店が急増しているチャッツウッドに、マレーシア国内でファイン・ダイニングのレストランを店舗展開しているシェフ・ラサ・サヤン・グループが半年前に上陸した。日本から戻ったばかりでもヤマグチ隊長のアンテナは常に感度良好。早速食べ歩き隊を引き連れてチャッツウッドへと乗り込むことに!
チャッツウッド駅から目抜き通りのビクトリア・アベニューのスロープを下り、チャッツウッドチェイスの手前に位置する『Chef Rasa Sayang』。すっきり小奇麗な店内には、まだ明るいうちからすでにアジア系のお客さんで賑わっている。席へつくとマネージャーのアレックスが出迎えてくれた。通常はカウンターでオーダーをして会計を済ませてからナンバーをもらい席に着く、テイクアウェイ方式を採用している。マレーシアで展開するシェフ・ラサ・サヤン・グループの代表である、ミスターウォンは、マレーシアでは知らない人はいないほどの有名シェフらしく、クッキングショーなどにもたびたび登場しているほどの人物だとか。ファインダイニングのお店を展開している父のミスターウォンの指示で、その息子であるアレックスが、オーストラリアへの展開を図る。そしてオーストラリアの食事情に合わせて業種形態をあえてテイクアウェイスタイルで勝負しているということだ。今後もシェフ・ラサ・サヤン・グループとしてのオーストラリアでの店舗展開を任されているというから頼もしい。
さて、そろそろ気になるフードの方を紹介していこう。まず登場したBaker Tofu($5.00)は、厚揚げのようにカリっと揚げた豆腐に、甘味噌を使用したソースに絡めたシャキシャキ感のあるきゅうりやもやし、レタスを包みクラッシュナッツで仕上げたオントレー。上質な油を使用しているため、表面サクサクの豆腐の中はもっちりフワフワ。揚げ物なのに実にライトなヘルシーさを感じさせる。いままで食べたことのない新食感に、これから出てくるディッシュへの期待が高まる。
続いて登場したのは、東南アジアでは定番のSatay Chicken($9.00)。チャコールグリルが香ばしいチキンの食感は非情にやわらかく仕上がっていて感動もの。クラッシュピーナッツの甘みとスパイスとのバランスが非常によく、適度な辛味が食欲をそそる。「これ、中までしっかり味がついているねえ」とヤマグチ隊長。確かに指摘通りチキンを長時間漬け込んだのか、チキン自体にも甘辛い旨みが染みこんでいる。「タレに使用している自然なココナッツの風味が甘すぎずいいね」と、フレッシュなココナッツを使用していることを見抜くG隊員の推薦で、早くも本日ひとつ目のオススメが決定。備え付けの生野菜を食べてリフレッシュしてから次の料理へと移る。
またまた不思議な料理の登場に食べ歩き隊一同がざわつく。Crispy Oats Prawn($18.90)は大麦のオーツフレークがふんだんにかかったプリプリのエビを楽しむひと品。煎ったオーツフレークは実に香ばしいうえに、エビの風味もしっかり染みこんでいる。この海老もチャコールグリルで仕上げているので、香ばしさのなかにジューシーさが閉じ込められているので、海老の風味が噛むたびに口の中に広がる。「不思議なコンビネーションだけど意外と相性いいですね」とQ新隊員はお気に入りの様子。
続いては家庭的なひと品が運ばれてきた。細かく刻まれたクリスピーなインゲンがフワフワのオムレツに包まれたRound Bean Omelette($12.90)。大きなフライパンを使用して高温で焼かれたビーンオムレツは、風味が日本のオムレツや卵焼きに近い。インゲンのサクサクとした食感と丁度いい薄さが食べやすい。濃い目の味付けの料理が続いたので、シンプルな味がオアシス的な存在感を出している。「シンプルだけど素材の味が楽しめていいね」と隊長がオススメに追加した。
いい匂いを漂わせながらホットポットで運ばれてきたのは、ココナッツライスもしくはチキンライスの2チョイスから選ぶことができるCurry Chicken($14.90)。今回は、ハイナンチキンで使用されるチキンライスをチョイス。鳥の茹で汁で炊いたご飯はそれだけでも食が進むが、そこにココナッツやジンジャーの風味とチキンの旨みがルーにしっかり溶け込んだチキンカレーをかけて食す。コラーゲンたっぷりのチキン手羽は箸でほぐせるほどやわらかく、ゴロッと大きなジャガイモのホクホク感がたまらない。「チキン自体の焼き加減、やわらかさが絶妙」と参謀G隊員に続き、「このじゃがいもの大きさがなんだが懐かしさを感じさせる」とヤマグチ隊長も絶賛し、本日のイチオシに選ばれた。
Rendang Beef ($18.80) を食べて今宵の晩餐を〆ることに。ココナッツミルクやジンジャー、香辛料とともに牛肉を水分がなくなるほど長時間煮込んだ牛肉料理でインドネシアやマレーシアの郷土料理。コクのある辛めのソースにココナッツの甘さが絶妙で、やわらかいビーフが口の中でホロホロととろける。生姜の風味が効いて食欲をそそる煮込みとなっている。深みのある味に一同納得のご様子だ。
新年一発目で久々にヤマグチ隊長が参加した今宵のチープイートは、「安くて旨い」のコンセプト通りの名店とめぐり合うことができた。ヤマグチ隊長いわく、次号もまたチャッツウッドの新規オープン店を紹介するということなので、いまから期待が高まる。それではまた来月お会いしましょう。
Chef Rasa Sayang
Malaysian Delights
375 Victoria Ave., Chatswood NSW 2067
Tel:(02) 8068 4402
営業時間:10am~10pm 7 Days
アクセス:チャッツウッド駅を下車してメインストリートであるビクトリア・アベニューを下っていき、アーサーストリートの交差点を過ぎた、チャッツウッドチェイスの手前左手。/p>
「カジュアルな店内で本格派のできたてイタリアンをゆっくり楽しめる」というコンセプトのもと、2002年にドイツで産声を上げた『バピアーノ』。
まるで2本撮りをしたかのように、前回に続きまたまたチャッツウッドに終結した食べ歩き隊一向。今回は2005年にアッシュフィールドで産声を上げたオーストラリア初の餃子専門店シャンハイ・ダンプリングがチャツウッドに登場した情報をキャッチし、日本からのスペシャルゲスト、ミスターを向かえ潜入を試みる。餃子専門店のクオリティはいかに!?
アジア系の飲食店が急増しているチャッツウッドに、マレーシア国内でファイン・ダイニングのレストランを店舗展開しているシェフ・ラサ・サヤン・グループが半年前に上陸した。日本から戻ったばかりでもヤマグチ隊長のアンテナは常に感度良好。早速食べ歩き隊を引き連れてチャッツウッドへと乗り込むことに!
ヤマグチ隊長不在の中、記念すべき200回を迎えてしまったチープイート…。今回は200回記念特別企画として、いままで訪れたレストランの中から印象に強い、安くて旨いベスト3レストランご紹介しよう。
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