オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」
グルメ情報

Cheap Eats Great Taste


Rosso Pomodoro -本場イタリアンの味をバルメインで

27/11/2009

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Shop 水辺の美しい街、バルメインの住宅街にあるイタリア料理店Rosso Pomodoro。赤いトマトと名のつくここは、店名の通りビビッドな赤が鮮やかな店内と、スタッフのほとんどがイタリア人という賑やかな雰囲気で活気に満ちていた。スタッフのやたらと強いイタリア訛りの英語のおかげで、まるでイタリアに来たかのような気にさせてくれる。Good Food Guide(2008年13/20)でも星を獲得しているということで嫌がおうにもその期待は高まるが、さていかに。

ピザは15種類以上あり、さらにその日のおすすめはメニューとは別に店内ボードに書き出してあるので忘れずにチェックしよう。とは言えどれも美味しそうなのが困りもの。スタッフに聞いてみても当然のように「どれもオススメ」と言うし…。そうこうしている内にいい感じでお腹もすいてきた。
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Prochoute($25)

本日のおすすめということでオーダー。何が普通のプロシュートと違うかというと、イタリアから輸入した本場の味だから。その分値段も少々高めの設定だが、もちろんそんなことを気にするヤマグチ隊長ではない。テーブルに堂々と登場したProchouteトは、ピザ生地の上にまんべんなく上品なピンクの生ハムが敷き詰められており、その美しさに一同のテンションもアップ。早速頬ばると、絶妙な塩加減の生ハムの風味がガツンとやって来た後、口いっぱいにそのうまみが広がり思わず顔がほころぶ。どうやらヤマグチ隊長の舌もその本場の味にやられたようで「塩加減がいいね!」「よくこんなに薄く切れるよね!」と興奮気味だ。そこへ「僕が以前イタリアへ行った時ねー」と切り込む隊長。隊長の話によると、イタリア、パルマの高級食材店で奮発して絶品プロシュートを購入したが、しっかり封をしてあったにも関わらず空港でひっかかり、結果目の前でゴミ箱行きをくらった切ない過去もあったらしい。2年前までは輸入不可だったこのプロシュートも今でこそここオーストラリアで本場の味を買い求めることができるが、ライカートやファイブドッグの食材店でしか本場の味は買えないので注意。さて一同が「美味しい!」を連発したこのパルマの近くで生産されたプロシュートは文句なしのオススメ入り。

 

Patate e Salsiccia(A$20)

今回この店が選ばれた際、事前リサーチの段階で隊長が絶対チェック!リストに入れていたのがA pizza bianca(白いピザ)の中のPatate e Salsiccia(A$20)だ。「Good Food Guide」のお墨付きをもらっているこのピザは、店の自慢であるトマトソースをあえて使わず、ホワイトソースとモッツァレラチーズが肝。特にモッツァレラチーズは口に入れた瞬間に「あ、このチーズ新鮮!」と分かるくらいそのみずみずしさに驚く。またこの白いピザにパンチを与えているのがきざまれたポークソーセージとローズマリー。下手すると味が間延びしてしまいがちなホワイトソースベースピザに、これまた絶妙な塩気とどことなく洒落た風味を添えている。隊長にとってはポテトがのったピザが初体験だったようだが「ホワイトソースとポテトって合うんだね!」「見た目もエレガントだよね!」と徐々に饒舌さを増していったので、このピザもオススメリスト入りが決定した。

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Lasagne fatte in Casa($16.50)

「ん?この店はピザしかないのか?」…もちろんそんなことはない。ピザ以外にもおすすめしたいイタリアンはズラリとあるのでご心配なく。ラザニアの登場だ。皿にこんもりと取り分けられたこちらのラザニアは、自家製のボロネーゼとベシャメルソースが幾重にも重なり、特に味の濃い美味なチーズが一同を唸らせる。最初は「もしかしたら胡椒がいるかも」と言っていた隊長だったが、2クチ、3クチと進むにつれチーズの味が主張してきたのか「けっこういいね!」と満足気。現時点でオススメを連発し過ぎているのを気にしていたが、最後には「やっぱりこれもオススメね!」の一言。やはり極上チーズの味が忘れられなかったか…。

Rosso Pomodoro($17)

どのレストランに行った際も必ずオーダーしておきたいのが、店名がついたメニューだろう。その店の名を背負ってよし!とされたメニューにはシェフの自信がうかがえるからだ。こちらはは自慢のトマトソースが贅沢にかかった上に薄味のリコッタチーズ、チェリートマト、ハーブがちりばめられた目にも鮮やかなピザ。味自体はシンプルだが、シンプルだからこそ素材ひとつ一つがものを言う。中でも特筆すべきはトッピングのチェリートマトだろう。確かに口に含んだ時の味はトマトだが、そのジューシーさは確実に普通のトマトとは違う。「このトマトなに!?」「これトマト?美味しいー!」と、一同が驚くこの

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Capricciosa($18)

大きめにカットされたマッシュルームの香しい匂いがすぐさま鼻腔をクーンと刺激してくる。見た目にもトマトベースの朱赤と純白のモッツァレラのコントラストが美しい。最初のプロシュートで既にやられている一同、間髪入れず次のピザを食らいつく。店の名前になるほどトマトの味には自信アリというだけあって、その繊細な酸味はトッピングされているアンティチョーク、オリーブ、モッツァレラチーズといったちょっと"尖った"味達をまとめあげている。土台となる生地も計算されていて、まわりのクリスピー感とトマトソースをふくんだしっとり感は絶妙。隊長もニンマリ満足気である。

Penne Rosso Pomodoro(A$16,50)

そろそろ一同のお腹も八分目を迎えてきた頃、自称メン喰いを名乗る隊長がオーダーしたのがこちら。リコッタと剃りおろしたパルメザンのダブルチーズのプンとくるふくよかな香りが何とも言えないが、何よりも一同を驚かせたのがその食感。「ほぉー、これしっかりアルデンテだねー。オーダーの時何も言ってないのに!」「オージー達なら間違いなくこれ"Uncooked"って言うよね!」という本場イタリア仕込みのアルデンテっぷりは、このレストランへの信頼感をグッと高めてくれた。「日本にはさ、蕎麦の文化があるじゃない。"コシ"とか"のどごし"とかさ。だからこそこのアルデンテがワカるんだよね!」…隊長の熱弁はとどまるところを知らない。

Calzone Alla Nutella(A$17,50)

以前このレストランにイタリア人と一緒に来たというK隊員が興奮ぎみに口を開いた。「前ここに来た時にデザートピザを食べたんですよ」デ、デザートピザ? しかもデカい…。確かにメニューにCalzone Alla Nutella(A$17,50)とある。オーダーしてみると一同が予想した形状とは違う半円型の、ピザを折り畳んだものがやってきた。恐る恐るナイフを入れ切り分けると、中からは溢れ出るあつあつチョコレートが! 使われているのはNutellaというチョコレートクリームで、オーストラリアではパンに塗って食べられている庶民の味。それは相当に甘くこってりとリッチな味わいで、きっとコーヒーとはベストマッチだと思われるが、何せ"こってリッチ"テイストなので6人以上の際に注文することをおすすめしたい。

そして今回新加入のワイン専門家、K隊員がフードメニューを決定した後にボトルショップまで自ら走って買い求めたワインが、イタリアンの味を引き立てる。K隊員は語る。「ワインは食事の味を殺してはいけないんだよ、あくまで引き立て役」と。今回は全部で5本のワインが並んだが、白(軽め)→白(重ため)→赤(軽め)→赤(重ため)→赤(重ため)という計算された順番で、一同からもサスガ!の声があがっていた。

Teo churches

最初に登場したこの白ワインは華やかで口当たりは軽め。そのさわやかさはプロシュートの塩気と喧嘩することなく、まるで三歩下がって歩く昭和チックな女性のように上品で控えめだ。決して味が薄いのではなく、軽やかなテイスト。

Coonawarra Chardonnay 2006

Coonawrraは土地の名前。2006年もので年代こそ若干新しめだが、味はしっかりめ。最初に口に含んだ時に余計な主張がなく、2秒後ぐらいにすぐさま芳醇な味がじわっと広がってくる。口数が少ないデキル男といった感じ。K隊員曰く「口に含んだ時ワインが開いた感じがするでしょ!」そう、ワインは"ひらく"のだ。

Mount Macleod 2004 Pinot Noir

グラスに注ぐと赤が少し透き通っているため薄味かと思わせるが、香りが華やかで口に含むと「味が濃い!」と一同驚く。例えるなら…一見おとなしそうだが夜はセクシーな女子。乾燥しすぎてないビクトリア州やニュージーランドでは上質なピノノアが育つのだとか。この赤ワインもビクトリア州もの。

Rawson's Retreat 2006

ヤマグチ隊長が持参したこの赤ワインは、見た目もガッツリ赤くこれぞ赤!という貫禄さえ漂う。最後にかすかな甘みが残るので女性に好まれるかも。いい匂いがするべっぴん39歳女性。「香りがムラサキだよね」というK隊員、なるほど言われてみれば確かに濃く強い香りは紫色を感じさせる。

Barwang 2002

Y隊員がジャジャーンと後だししたワインに「あ!これ買おうと思ったんですよ!」と目が輝くK隊員。甘さはほとんど無く質の良さが口に広がる感覚は陶酔感をおぼえるほど。味が強いイタリアンとのマッチングも見事で、そのしっかりした味は渋い演技がハリウッドも唸らす渡辺謙といったところか。

Coonawarra Chardonnay 2006


Mount Macleod 2004 Pinot Noir

シンプルなメニューほどその真価が問われるというが、店名がついたピザRosso Pomodoroに代表されるように、チーズ、トマトソース、生地など素材ひとつ一つに対して一切手を抜いていないのが分かった。舌の肥えたシドニー食べ歩き隊をもって「好奇心を満足させてくれる店」と言わしめたのだから、バルメインまで足を運んでみる価値はアリ。そして店を出る間際、なんと日本人スタッフがいることが判明。仁藤さんは店で唯一のノンイタリア人スタッフで、陽気なイタリア人スタッフ達に混じって頑張っている。イタリア訛りの英語が聞き取れなかったら彼の助けを借りよう(笑)。 map
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