20/05/2011
『Piemonte Cafe Restaurant』は、ヤマグチ隊長が、10年に渡ってオーストラリア首相官邸の料理人を務めているという友人から薦められた、ローカルの人々に愛されるお店。特徴はカフェ風のカジュアルで立ち寄りやすい雰囲気を持つことと、数名のイタリアンシェフが手がけるモダン・オーストラリア料理が供されるということ。オージーの日常に根付いたカフェ・レストランに赴いた食べ歩き隊が「あーでもない、こーでもない」と食を語り合った。
シャキシャキのフレッシュなレタスに、マヨネーズを基調にしたドレッシングとパルメザンチーズがコクと風味を加える。サクサクとした歯応えが心地よいクルトン(サイコロ状のパン)はもちろん外せない大事な脇役。惜しみなく盛り付けられたチキンは、サラダというよりは“チキン料理"と呼びたくなるほどの大胆な存在感を示している。日本でも人気の高いこのシーザーサラダ。意外なようだが伝統的なイタリア料理ではなく、1920年代にアメリカとメキシコの国境にある町で生まれた“新しいイタリア料理"。モダン料理のくくりにふさわしいこの品は、前菜でありながら見事にオススメを獲得した。
隊長がことあるごとに物申しているのが、オージーの麺の固さに対する意識の低さ。“アルデンテ"に絶対的なこだわりを持つ隊長は、麺にきちんと芯を残すようウェイトスタッフに訴える。果たしてやってきたマリナーラは、バラマンディ、イカ、エビ、ムール貝などの具材がたっぷりと用いられ、味はトマトの甘みとチリの辛みが特徴的な仕上がり。隊長に言わせれば、「チリカラ」であるというピリッとくる辛みは、刺激的に食欲を増進してくる。ただ、肝心の麺はというと決してアルデンテとは言えないやわらかめのもの。念を入れてもこの出来だということは、普段どのぐらいやわらかい麺になっているかということがわかるはず。麺にコシがほしいと感じる方は、どうか口を酸っぱくしてアルデンテの重要性を訴えてほしい。
チキン、トマト、スピナッチ、そしてイタリア発祥であるサラミなど、具材をたっぷりと使ったリゾットは食べ応え十分で、隊長に「お米が見えないくらいに具だくさんだよ!」とリップサービスさせてしまうほど。軽く添えられたチリの風味とやさしいクリームの味わいは、マイルドな旨みとともにお米を口へと送り出す。やはりここでもお米はアルデンテ仕様ではなかったのだが、今度は隊員たちから「お米に芯が残ってなくて、やわらかく仕上がっているのがいい」という声が続出。お米に関しては芯まで火が通っていないと生煮えであるかのような違和感が残ってしまうようだ。こうして今度は一転、アルデンテではないリゾットがオススメに。
当店のシグネチャーディッシュ。当店自慢の逸品だけあって、エビとバラマンディのグリル、イカのフライ、さらにはたっぷりと盛り付けられたサラダまで揃った迫力満点の内容だ。エビとバラマンディは、白ワインとオリーブオイルでグリルされ、イカのフライはシーソルト、レモンペッパーであっさりと仕上げられている。それぞれの食材がとても新鮮で、火の通しもまた絶妙。ホームメイドのタルタルソースがこれらのシーフードと最高の相性を見せることは言うまでもない。脇役のように佇むサラダにも、イタリア人の好きなロケットに、オージーの好きなアボカドまで混ざり、それらをバルサミコでいただくというきちんとした仕事ぶりがうかがえる。なんとも満足度の高いこのシグネチャーな品は、有無を言わせぬ迫力でイチオシの座を射止めた。
“Semi-Frozen"という意味を持つこの品は、要するに“半冷凍"状態になっており、凍ってしまいそうな生クリームと、とろけてしまいそうなアイスクリームを同時に味わえるという粋なお菓子である。アイスクリームには、チョコチップとアプリコットが加えられていて、ビターながらも香り高い“大人の味"が演出されている。他にもタルト、ティラミス、クリーム・ブリュレなどたくさんのデザートが用意されているので、素敵な時間をスウィートに締めていただきたい。
閑静な町テリーヒルズに佇む、『Piemonte Cafe Restaurant』。シティからは40分ほど車を走らせる必要があるが、たまのリトル・エスケープには持ってこいと言えるのではないだろうか。10ドル未満に設定されたキッズメニューも用意され、またチェンジングルーム、プレイグラウンドも完備されている。
「カジュアルな店内で本格派のできたてイタリアンをゆっくり楽しめる」というコンセプトのもと、2002年にドイツで産声を上げた『バピアーノ』。
まるで2本撮りをしたかのように、前回に続きまたまたチャッツウッドに終結した食べ歩き隊一向。今回は2005年にアッシュフィールドで産声を上げたオーストラリア初の餃子専門店シャンハイ・ダンプリングがチャツウッドに登場した情報をキャッチし、日本からのスペシャルゲスト、ミスターを向かえ潜入を試みる。餃子専門店のクオリティはいかに!?
アジア系の飲食店が急増しているチャッツウッドに、マレーシア国内でファイン・ダイニングのレストランを店舗展開しているシェフ・ラサ・サヤン・グループが半年前に上陸した。日本から戻ったばかりでもヤマグチ隊長のアンテナは常に感度良好。早速食べ歩き隊を引き連れてチャッツウッドへと乗り込むことに!
ヤマグチ隊長不在の中、記念すべき200回を迎えてしまったチープイート…。今回は200回記念特別企画として、いままで訪れたレストランの中から印象に強い、安くて旨いベスト3レストランご紹介しよう。
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