08/10/2011
ビクトリア・アベニューの商店街を下って行き、チャッツウッド・チェイスの向かい側2階に、席数120を誇る大型レストラン『Red Chilli Sichuan Restaurant』がある。入り口をくぐれば、力強い赤を基調とした豪華な印象を受け、美味そうな匂いを立ち込めているではないか。ふと店内に目をやると、本日のゲスト隊員であるフレンチレストラン『ブランシャル』のオーナー、犬飼春信さんと、同店のヘッドシェフであり、料理の鉄人・陳 建一氏の直系の弟子でもある花蔵嗣文さんがお茶をたしなんでいる。そう、今回のチープイートは、このご両人の推薦で当店に決定したのだ。
そもそも四川料理とは、中国四川省の郷土料理で、唐辛子の辛さの辣味(ラーウェイ)と、四川山椒に代表される痺れるような辛さである麻味(マーウェイ)の、異なった辛味を使用した麻辣(マーラー)で仕上げた料理のことを言う。そして陳 建一氏も四川料理の料理人。実はこの取材の前に花蔵さんが事前に陳さんに当店のオススメメニューを聞いてくれていたそうだ。「Red Chilli Sichuan Restaurantなら、あれとあれを注文しなさい」とご支持を頂いたということで、俄然期待が高まる。チャイナタウンで産声を上げ、続けてグリーブ、バーウッド、そしてチャッツに去年の7月に登場し、今年ブリスベンはサニーバンクにオープンした勢いある当店の人気の秘訣に迫る。
スライスした牛肉と、タン、第三胃袋のトリッパをふんだんに使用した伝統的な冷製ディッシュ。四川山椒の香りがツンと鼻に香り、食せば舌にしびれる麻味(マーウェイ)が食欲をそそり病みつきになる。一品目から四川料理ならではの香辛料のオンパレードに「辛い」と唸りながらも、ついつい手を伸ばしたくなるのは、四川山椒の味の深さ、そして痺れるほどの辛さゆえだろう。「なかなか手に入らない食材をきちんと使用していますよ。ただ辛いだけでなく深く甘い、コクを感じていいですね。」と犬飼さんも太鼓判を押す。イチオシ
裂いたチキンとグリーンオニオン、シイタケが、ラー油に絡まった菌香鉢鉢鸡片($12.80)。こちらも冷製ディッシュで、プリッとしたチキンの歯ごたえとシイタケのコリコリとした食感が、痺れる辛さと相性がとてもよい。かなり辛かったが冷製であればこのくらいなら美味しく食べられる。「ついついビールを注文したくなるわね。」と女性陣にはとても人気。「辣油の仕事がきっちりしていて、手抜きがないのでいいですね。マニアックなこの感じが好きです。」と花蔵さんも納得の一品だった。
プレゼンテーションがとてもニクイ癒し料理。チキンスープでボイルした豚肉スライスと薄切りきゅうりをレタスで包み、四川伝統の辣味(ラーウェイ)漬けダレとともに頂く。油が落ちあっさりプリッと仕上がった豚肉にチキンストックのコクが染み込んで風味がとてもよい。さらにきゅうりとレタスが爽やかな食感をかもし出す。こちらは好みの辛さで調節できるのでほっと安心。 おすすめ
とてもやわらかい豚肉にウォーターチェスナッツ、フクロダケ、ブロッコリー、スイートコーンを、とろみのついた黒酢の甘酸っぱいソースで絡めた一品。パリパリと歯ごたえのよい揚げたてのおこわにソースを豪快にかけると、香ばしい蒸気とともにジュウジュウと音を立てている。細かく刻んだガーリックと生姜がほんのり効いてグッド。それぞれの野菜がシャキシャキとした歯ごたえで印象的だ。「どの品も醤油のバランスがとてもいいですね。チンさんを連れてきても恥ない料理の数々です」と本場の四川料理を知り尽くした花蔵さんもご満悦。
固めに炒められたひき肉は味がギュっと凝縮していて、ピリッとした四川山椒の辛みとの相性がよく、ふんだんに使用された香辛料で引き締まった辛さを、とろんとした木綿豆腐が優しく和らげる。日本人であれば白いご飯と一緒に食したいところ。
四角く切ったチキンとグリーンピーマン、レッドピーマン、たまねぎなどをチリと共に甘く炒めた宮保鸡丁($16.80)。ピーナッツを使用しているのは、ピーナッツの産地である四川省ならでは。ほぼ火の通っていないガーリックがまるごと入っている。
ゴマのペーストをもちに包み込んだスイ-ツ。麻辣(マーラー)でコテンパンにされた舌を甘く香ばしいゴマの風味が優しく癒してくれる。
値段も素晴らしい。家から近くて、安く住む、綺麗でやすいけど、豪華たまに辛いのもが食べたくなる 16.80のバッフェもある。本店はチャイナタウンにあるが、かなり辛かった。大人数でくるべき。
「カジュアルな店内で本格派のできたてイタリアンをゆっくり楽しめる」というコンセプトのもと、2002年にドイツで産声を上げた『バピアーノ』。
まるで2本撮りをしたかのように、前回に続きまたまたチャッツウッドに終結した食べ歩き隊一向。今回は2005年にアッシュフィールドで産声を上げたオーストラリア初の餃子専門店シャンハイ・ダンプリングがチャツウッドに登場した情報をキャッチし、日本からのスペシャルゲスト、ミスターを向かえ潜入を試みる。餃子専門店のクオリティはいかに!?
アジア系の飲食店が急増しているチャッツウッドに、マレーシア国内でファイン・ダイニングのレストランを店舗展開しているシェフ・ラサ・サヤン・グループが半年前に上陸した。日本から戻ったばかりでもヤマグチ隊長のアンテナは常に感度良好。早速食べ歩き隊を引き連れてチャッツウッドへと乗り込むことに!
ヤマグチ隊長不在の中、記念すべき200回を迎えてしまったチープイート…。今回は200回記念特別企画として、いままで訪れたレストランの中から印象に強い、安くて旨いベスト3レストランご紹介しよう。
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