12/09/2013
静氏からの依頼を受け、オーストラリアで日本酒と焼酎の普及を図る『SAKENET AUSTRALIA』の高橋氏が「日本酒を飲みなれていない人にも飲みやすいものを」と各地の地酒を厳選。カウンターにずらりと並ぶ中から、お気に入りの1本を見つけてみては。
「日本が元気になるためにさ、半額がいいじゃない!」と笑顔で語るは、『だるま』オーナーの静氏。ヘイマーケットのプリンス・センター2階にある『だるま』は、昨年末から「すべての酒類」を「半額」にするキャンペーンを実施、幅広い年代から熱烈な支持を集めている。しかも当初は1ヵ月限定予定だったこの半額キャンペーン、好評に応えて2012年一年間、ぶっ通しで続けるという。思い切った決断の理由を問い、返ってきたのが冒頭の一言だった。「微々たるものだけど、日本のお酒がたくさん売れれば、海外に住んでいても震災後の日本に〝元気〟と多少の利益を送れるはず」。それに、「実は去年、自分の家が火事になって。周りの人々、子供の学校からの寄付金、色々な人に助けてもらったんです。その感謝の気持ちを皆さんに還元したい」という背景もある。応援と感謝の気持ちを込め、遊び心も交えて「皆の心を豊かに」したいのだと、静氏は語る。 そんな中、2月14日からは酒類の品揃えを大幅強化。日本各地の酒蔵から仕入れた地酒32本、焼酎16本を新たに展開する。同時に100ミリリットルのグラス売りも開始し、半額価格なら4・8ドル~と、驚くほど気軽に日本酒を楽しむことができるようになる。数種類オーダーして〝プチ利き酒〟を楽しむのもよいだろう。 さらに、おつまみ類も『だるま』の大きな魅力。2・8ドルから9・8ドルまで、1ドル刻みで8つの価格帯に分かれ、海老フライが2・8ドル、焼きおにぎりが2個で3・8ドルと若者に嬉しいメニューから、サラダ類、焼きホッケ、明太子うどんにお好み焼きまで、「日本人が居酒屋でオーダーしたいものは何でもある」と思えるほどのバリエーションだ。これがまた、美味しいから困る。 物価高騰を続けるシドニーで、「旨くて安い」日本の味に心ゆくまで舌鼓を打てる当店は、私たちの心の拠り所。静氏の人柄からか店内にはアットホームな空気と、暖かな一体感が漂う。今度の仲間たちとの集いは『だるま』で決まりかな。
1.綾花 純米 (福岡/旭菊酒造、ボトル1.8L $85、グラス100ml $5.8) (埼玉/神亀酒造、ボトル1.8L $85、グラス100ml $ 5.8) (京都/木下酒造、ボトル1.8L $ 95、グラス100ml $ 6.8) 「日本で唯一の外国人杜氏(とうじ=醸造責任者)、フィリップ・ハーパー氏が手がけたお酒です」と高橋氏。吟醸香を楽しめるうえに米の旨みもしっかりと味わえる、飲み応えのある味わい。 (滋賀/冨田酒造、ボトル1.8L $135、グラス100ml $8.8) かつて「幻の酒米」といわれた滋賀県産「渡船」を100パーセント使用した純米大吟醸。穏やかな香りながらやわらかく丸い旨みが広がる。「小さな蔵は、ひとつ一つの工程にきめ細かく対応している」と高橋氏。
チーズ入りのちくわを青海苔の入った衣で揚げたチーちく。懐かしい磯の香りとちくわの歯ごたえ、チーズのまろやかさが相まってビールにぴったり。
中:大根サラダ梅しそドレッシング($3.8) 千切りにしたしゃきしゃき大根に、梅しそドレッシングの酸味がさっぱり爽やか。女性ウケは抜群、また揚げ物の合間に箸休めとしても最適。
素揚げしたナスをめんつゆで仕立て、大根おろしをあしらった揚げ出しナス。とろっとやわらかく口の中に広がる、ナス本来の甘みがたまらない。
左:黒松白鹿 豪華千年寿 純米大吟醸 ボトル1.8L $ 135 グラス100ml $8.8 ボトル1.8L $75 グラス100ml $4.8
万人に愛される海老フライが驚きの2ドル台。手作りのタルタルソースをたっぷりかけて、サクッと揚げたて食感を楽しもう。 ちょっと焦げたしょうゆの匂いが香ばしい焼きおにぎりは、誰もが思うふるさとの味。お腹を満たしたい若者にも嬉しいメニューだ。
こんなにも分厚いサーモンにぎり4貫がお手頃価格で味わえる衝撃。ボリューム感と、舌の上でとろける炙りサーモンの味わいに満足度はピカいち。 なかなかできない焼き魚は、だが日本人の心。ほどよく脂ののったホッケを口に含めば優しい甘さで、添えられた大根おろしがさっぱりと和の気遣いをみせる。日本酒との相性は語るまでもない。 豚肉、キャベツ、人参などがたっぷり入ったふわふわお好み焼きに、お好み焼きソースとマヨネーズ、鰹節と海苔。この味に、こんなにも安心感があるなんて。 『だるま』店長。高校3年のときロシア~ヨーロッパをひとり旅して海外に興味を持つ。日本が初めてワーキングホリデー協定を豪州と結んだ翌年の1981年、バイトで稼いだ貯金をはたいて20歳で渡豪。東京・東中野の「風月堂」喫茶で3年間働いた調理経験を活かし、25歳のとき、そのままシドニーで弁当配達とテイクアウェイの店を始める。紆余曲折を経て2003年10月、『だるま』をオープン。気さくな人柄とアットホームな経営でシドニー在住日本人の憩いの場を提供する。 DARUMA Japanese Restaurant |
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