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reflection 「リフレクション」136


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令和の時代を走る 丸顔ダンディズム

 平成の時代が終わって令和の時代を走る鉄道の顔も変わり始めた。令和の時代の先駆をつけたのは丸顔である。「地走る者の王たり師子王のごとし」という有名な一言があるが、いかつさはまったくない。ひとつは、西武鉄道の001系の電車。もうひとつは、東京メトロの丸ノ内線の2000系の電車だ。ここでは、西武鉄道にデビューした新型特急「ラビュー」(Laview)を紹介したい。

 超高速走行ではないので、長いノーズは不必要。しかし、「いままでに見たことのない新しい車両」をコンセプトに開発された。先頭部はこれまでの西武特急にはない丸味のあるデザインとなっており、フロントガラスは半径1500ミリメートルという国内初の三次元曲面ガラスを採用した球面形だ。ドラえもんの顔を彷彿とさせる電車の顔が営業運転を開始した。あえて言うなら、子供の顔とでもいいたい。

 基本デザインは、建築界のノーベル賞・「プリッカー賞」を受賞した世界的建築家・妹島和世氏が監修した。妹島氏が考案したデザインコンセプトのひとつが「都市や自然の中で、やわらかく風景に溶け込む特急」というもの。

 日立製作所製の8両編成(定員は422人)。側面の客室窓の下がシートの座面あたりまでワイドに広がり、移りゆく沿線の景色をダイナミックに楽しめる。車体はアルミ製で、車体にシルバー塗装を施した。都市や自然といった沿線の風景に優しく溶け込むデザインを実現した。

 さらに各座席にAC100ボルトの電源コンセントも配置。また各車両に「フリーワイファイ」を導入したほか、23インチの大型ビジョンを車端部に設置した。各種情報や一部区間では車載カメラによる走行中の前方映像も楽しめる。

 足元の床材には人造大理石を採用し、高品質な空間を演出。高級感がありながら若々しい雰囲気だ。サニタリーにおいては、西武鉄道初の女性専用トイレやパウダールームを5号車に設置し、拡大鏡やチェンジングボード、おむつ交換シートも設置したことで、飛行機並みに女性客や乳幼児連れにも優しい設計となった。「001」という系列名は「次の100年に向けた出発点である車両」として、100を逆さに表記。00には「無限の可能性」という意味も込められている。先頭電車の丸は笑顔・輪は和を。令和に込められた意味もそうだろう。「令和」は英語で「ビューティフル・ハーモニー」と表記する。地球社会の調和・平和への希望もくみ取れる。世界中の人々の平和と幸福のために貢献する崇高なる心を、未来へと確かにつなぐ「令和」となることを祈りたい。「令和」に込める庶民の想いを考える時、「ラビュー」は地域の希望と幸福を乗せて走ってほしい。

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