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今月の特集

慰安婦像が建った後何が起こるか

02/07/2019


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甘やかしたツケ
関係悪化を日本のせいにする韓国に取るべき態度とは? AJCN事務局 江川純世

悪化する日韓関係
 昨年末から続く韓国の日本に対する錯綜した外交対応により、日韓関係は史上最悪と言われるまでになっています。
 以前から日韓関係は芸能(BTSメンバーによる原爆Tシャツ事件)含め各方面で危うい局面を露呈しましたが、昨年10月30日の新日鉄住金に対する韓国大法院の募集工への損害賠償支払い命令から、状況は坂を転げ落ちるように悪化しました。


 その後11月21日に慰安婦問題に関する日韓合意破棄ともいえる「和解・癒やし財団」の解散を韓国が発表、次いで12月20日に韓国海軍の駆逐艦が、海上自衛隊の哨戒機に対して火器管制レーダー(射撃管制用レーダー)を照射し、これが両国軍の間に大きな論争を引き起こし、いまだに物別れ状態です。共に協力して北朝鮮に圧力をかけねばならない事態なのに両軍の間には大きな不信の溝が放置されたままです。

 それと並行して米ブルームバーグ通信のインタビューの中で、韓国文喜相国会議長が「慰安婦問題の解決には、日本の首相または天皇陛下の謝罪が必要」との趣旨の発言をし、日本国民の大きな怒りを買いました。2月初め日本政府は外交ルートを通じて韓国政府に抗議し、謝罪と撤回を求めましたが、韓国政府は文議長の発言を擁護、また文議長が発言の趣旨説明のため特使を派遣することを調整中と報道されましたが、あまりの日本の反発の強さにこれも実施されていません。
 

いわゆる徴用工問題は、原告側が被告の資産差し押さえを申請、許可されたところで止まっていますが、これが現金化されれば、日本は韓国に制裁を行うと明言しており、そうなれば外交関係は最悪の局面となります。
 

 解決済みの徴用工問題や合意をしたはずの慰安婦問題で、日本を標的にする韓国。上記のように日韓関係が冷え切っているさなかの5月19日から4日間、韓国の「国会朝鮮半島平和繁栄フォーラム」に所属する議員団が来日し、日本国内のみならず国際社会を驚かせました。韓国議員11人は5月21日に開かれた自民党外交調査会に参加。徴用工訴訟問題で韓国政府への働きかけを求める自民党に対し、代表の朴氏は「日韓請求権協定を尊重する。国と国との約束だ」と述べる一方、「韓国大法院の判決も尊重しなければならない」などと答え、これまでの韓国政府の主張を繰り返すだけで、進展はありませんでした(産経新聞2019年5月21日付)。
 

 会合に出席した石原伸晃氏が、韓国議員団に向かって、「おいでになった目的は何ですか?」と突き放すように質問する始末でした。親韓・媚中派の二階自民党幹事長に面談することが韓国銀団の主目的でしたが、二階氏に「今はタイミングが悪い」と面談を拒否されました。さらに5月27日、28日に、韓国の国会外交統一委員会所属議員5人が冷え込んでいる韓日関係を何とかしようと日本を訪問しましたが、参議院外交防衛委員長の渡邉美樹議員(初当選、今期で引退予定)だけが面会の場所に現れて、韓国メディアで「冷遇論争」が起こりました。

 自民党宇土参議院議員によれば自民党サイドは5名の訪日は認知しており、韓国大使館から正式に依頼があれば対応して出席すると回答したそうで、韓国で行われている報道の嘘をツイッターですっぱ抜きました。
 

 訪日韓国議員団の皆さん、あなた方の大統領を糾弾してから出直しなさい。

 AJCNの山岡鉄秀代表は、自身の無料メルマガ『日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信』で、悪化した日韓関係における文在寅大統領の驚くべき本音、日本政府の取るべき対応について解説していますので、以下転載します。

 日韓関係改善を模索して、韓国の超党派国会議員団11人が来日したそうです。報道によると、彼らは謝罪の意を示すことも対応策を提案することもせず、ただ日本の軟化を期待して訪れたようです。いかにもと言ってしまえばそれまでですが、お粗末極まりないですね。まずは自分たちの親分の態度を徹底的に正してから来るべきでした。
肝心の文在寅大統領自身はどんな思考をしているでしょうか? オリジナルの韓国語ソースを検証してみましょう。
エア野党会員の山本光一さんからの報告をご紹介します。

 5月9日夜に、1時間半近くに渡って行われ、韓国で全国に生中継された文在寅大統領のインタビュー、文在寅政府2年特集対談「大統領に聞く」を邦訳して検証してみましょう。現在も青瓦台(韓国大統領府)のサイトに動画とともに全文掲載されています。その最後の方で日韓関係について語っています。その部分の記事の小見出しには「韓日関係:新天皇即位を機に韓日関係発展を希望、歴史問題が足を引っ張ることは遺憾」とあります。

 文大統領は、このインタビューを担当したKBS(日本のNHKに当たる)の女性記者の質問に、こう答えました。

記者:「過去の歴史の問題は、私たちとしては、現在となっては過去は消すことのできない問題であり、この過去の歴史の問題が韓日関係の足かせになって、あまりにも長い時間が経過しました。実質的に協力すべき問題が多いはずなのに、まったく進められていません。しかし、日王(※韓国メディアは「天皇」ではなく「日王」としている)の交代がひとつのきっかけとなったためでしょうか、日本では日王の訪韓を推進する話もマスコミで取りざたされていると承知しています。この事案について検討されましたか?」
大統領:「違います(天皇の訪韓については検討していない)。とにかく日本で新しい天皇(※天皇と言っている)が即位したことを機に、韓日関係がもっと発展してほしいという希望を持っています。私は韓日関係はとても重要だと考えており、これからも、もっと未来志向的に発展していかなければならないと思っています。ただ、それは困難に直面しており、歴史問題が両国関係の発展の足を引っ張っているのですが、それは決して韓国政府が作り出している問題ではありません。過去に厳然と存在した不幸のために、韓日基本協定が締結されはしましたが、人権意識が高まり、また国際規範がより高まる中、依然として少しずつ傷が表に出てきているのです。この問題によって未来志向的な協力関係が損なわれないよう、両国政府がうまく知恵を集める必要があるのです。
しかし、日本の政治指導者たちが頻繁にこの問題を国内の政治問題として扱っているため、歴史問題が未来志向的な発展の足を引っ張ることが繰り返されていると思います。私は両国がともに知恵を集めていくことを願っています」
記者:「来月のG20での韓日首脳会談は準備に入った状況でしょうか?」
大統領:「そのとき日本を訪問しますが、その機会に安倍首相と会談ができれば、それはいいことだと思います」。

 いかがでしょうか?「未来志向」だの、「両国の知恵」だのと言いながら、相変わらず自らの行為は顧みずに相手を責めるだけの甘え思考ですね。

 訪日韓国議員団に対し、元外交官の松川るい参議院議員は自民党本部で開かれた会談で次のように発言したそうです。

日韓関係は史上最悪だが、それは韓国が過去の合意を無視して、一方的な行為を繰り出してきたためだ。韓国こそ歴史を直視してもらいたい。
特に、徴用工訴訟は深刻で、韓国が解決の努力をしなければ、日韓関係は底無しで悪くなり得る。本来、日韓は協力して北東アジアの明るい未来を切り開いていくべきであり、韓国の努力を求めたい。(zakzak 5・23・2019)

 さすが松川議員ですが、そもそも、ここまで韓国を甘やかした日本政府が一番悪いとも言えるのです。正しくハンドルしていれば、今頃ずっとまともな国になっていた可能性もあります。言葉を多用するのではなく、かちっと目に見える制裁をすることが一番大切なのです。

 「本気の怒り」を示すことです。

 ここがなかなか理解してもらえない点ですが、さっさと経済制裁でも何でも「本気度」を示していれば、今頃ずっといい結果になっていたでしょう。

 本来は、ソウルの日本大使館前に慰安婦像が設置された時点で制裁を発動しておくべきでした。そのさいは目に見えるダメージを与えることです。
ビジネスに悪影響が出るのが怖い、と及び腰になると、それを見透かされてさらなる攻撃を受けることになります。歩み寄ると軽蔑されます。
金正恩だって、第1回米朝会談のさいに歩み寄る姿勢を見せたのは、米国が軍事攻撃に踏み切る可能性が現実的だったからです。非常に残念なことですが、日本的な「歩み寄りの姿勢」は逆効果となり、相手にばかり有利な「未来志向」を押し付けられることになってしまう。それが国際社会の現実です。

 

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社会
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