オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

1年間食料・生活用品以外 何も買わない生活を実施 自然保護活動家 エマ・ウィリアムズ


%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%89 2

個人、コミュニティ、そして政府レベルで、サステナビリティの活動をされている西オーストラリア在住のエマ・ウィリアムズさん。物で溢れかえる生活に嫌気が差し、昨年、家族で「1年間食料•生活用品以外何も買わない生活」にチャレンジ。地球が直面する問題、そして彼女の活動について聞いてみた。

活動について教えてください。
ローカルガバメントのサステナビリティプロジェクトに関わったり、「Living Smart」というサステナビリティコースを開催したり、学校の廃棄物教育に携わったりと、あらゆるレベルでサステナビリティの活動をしています。またエコロジカル•フットプリント(人類が地球に与える負担)を減らすために、私と家族が日々行っていることを、フェイスブックグループ「ASimple Shift」で紹介しています。ぜひ遊びにきてください。

長年、自然保護活動家としてあらゆるプロジェクトに関わってこられましたが、その活動のきっかけはなんだったのでしょうか?
子供のころから、ブッシュウォークに出掛けたり、キャンプをしたり、探検に出掛けたりと、自然で過すことが多かったのが大きいと思います。私たちの地球が直面するあらゆる問題を知れば知るほど、その緊急性を感じ、何かできることがあればやりたい、という責任感が沸いてきました。
地球を守るためには、私たちひとり一人がもう少しステップアップして、自分ができる範囲からでいいので、エコライフをスタートするのが重要です。完璧でなくていいんです。ただ「全員」がもっと自覚と責任をもって、少しずつシフトチェンジしてくことが大切で、始めてしまえば周りにもどんどん広がっていきます。

昨年、「1年間食料・生活用品以外何も買わない生活」に挑戦されましたが、いかがでしたか?
4年前から「Plastic Free July」に参加してきたのですが、完全なプラフリー生活を送ることは厳しかったものの、この運動にチャレンジすることで、自分たちの食事を含め、生活を見直すきっかけになり、エコライフへのやる気にもつながりました。そんな中、2年前のクリスマスセールで、必要のないものをたくさん買ってしまったんですが、我に返ったように、物で溢れかえるこの世の中、クリスマスに子供たちが大量にもらうプレゼントなどに、本当に気分が悪くなってしまったんです。Plastic Free Julyができたんだから、食料•生活用品以外は何も買わない生活だって送れるはず!と思ったのがきっかけです。ルールを設置して、ゲームのように家族で挑むことで、さらに上を目指すことができました。また周りの方たちの自然に対する意識を高める会話のきっかけにもなりました。

シークリフ•コミュニティでは毎月、自宅で摂れたプロデュースを交換する「Swap Day」がある。

その生活は大変でしたか? 
思っていたよりも簡単にできた、というのが率直の感想です。はじめは、チラシを捨てたり、極力出掛けるのを避けたりして、誘惑を断ち切る努力が必要でしたが、慣れていくと、それが当たり前の生活になっていました。OPショップやガムツリー、友人からもらうおさがりなど、なんでもセカンドハンドで手にはいることに気づき、新品のものを買うことを正当化するのが逆に難しくなっていきました。幼い子供も2人いるので、パーティに招待されたときは色々工夫してギフト選びをしました。「モノ」ではなく「体験」をプレゼントしたり、手作りの料理や植物を渡したり、セカンドハンドショップでお宝を見つけることもできました。結局は新しいものを数点買ってしまいましたが、目標はほぼ達成できたと思いますし、1年が経った現在も続けています。

地球が直面する問題を認識しているものの、何をどうしたらいいのかわからないまま生活を送っている方が多いと思いますが…?
大切なのは、なんでもいいので、とにかく行動を起こすことです。「地球温暖化」や「地球プラ問題」と聞いて、そのあまりにも壮大な問題に、「自分ひとりが行動しても変わらない」と思われがちですが、そんなことはなく、私たちひとり一人の行動やチョイスが関係してくるのです。今すぐあなたができることはなんですか? 少しずつでいいので目標を設定してチャレンジしてみませんか? チャレンジするさいには家族や友達に伝えることを忘れずに。そうすることで、あなたのモチベーションにも繫がりますし、周りの人たちにも考えたり、生活を見直すきっかけとなります。計画的に買い物をし無駄を省いたり、残り物をリメイク•冷凍したり、コンポストを始めたり、植物を植えてみたり、なんでもいいので挑戦してみてください。

50年後地球はどうなっていると思いますか?
地球はいま、とても重要な時期に差し掛かっています。この時代を生きる私たちには、未来のために行動を起こすことができる特権と責任があるんです。この時代、この時間を生きる私たちによって、地球上で生きるすべての生き物の運命が決まると言っても過言ではありません。大げさかもしれませんが、これが現実です。私たちは地球温暖化について、ずいぶん昔から知っていたにもかかわらず、行動を起こすのが遅すぎました。もう時間は残されていません。地球温暖化を防止できるチャンスの扉は徐々に閉じ始めています。ここ10年以内に温室効果ガスを減らさない限り、地球の気候は大きく変動し、深刻な被害をもたらすことが、もうあらゆる研究によって立証されています。恐ろしいです。でも私たちには知識も、テクノロジーも、そして地球を救いたいという願望があるんです。美しい未来をともに作り上げられるポテンシャルは多いにあると思っています。

娘のブロンティちゃんとビーチを散歩がてら拾った大量のゴミ。日々の日課です。

エマ・ウィリアムズ
西オーストラリア•アデレード在住。2児の母。鉱山技術師のキャリアを経て、2015年、Maters of Environment Scienceを卒業。ローカルカウンシルにてサステナビリティ活動をしているかたわら、サステナビリティコースLiving Smartなどを主催。Facebookグループ A Simple Shiftで日々のエコ生活や情報をシェアしている。
https://www.facebook.com/a.simple.shift.aus/
 

参考資料
https://www.newcastle.edu.au/newsroom/featured/plastic-ingestion-by-people-could-be-equating-to-a-credit-card-a-week

https://www.9news.com.au/national/60-minutes-recycling-plastic-waste-australia-china-malaysia/9cb9fb9f-09ab-4c34-8be0-dcc7d996bcab

Science Advances Research Article
Production, use and fate of all plastics ever made
Roland Geyer, Jenner R. Jambeck, Kara Lavender

https://www.sbs.com.au/news/is-using-reusable-bags-better-for-the-environment

https://www.choice.com.au/food-and-drink/drinks/tea-and-coffee/articles/are-takeaway-coffee-cups-recyclable

https://www.balloonhq.com/faq/deco_releases/release_study.html

https://corporate.aldi.com.au/en/corporate-responsibility/operations/battery-recycling/

WWF Japan

Planet Ark

 

User comments

コメントを書く

お名前
10文字以下
パスワード
8文字以下
タイトル
30文字以下
コメント ・コメントは全角で500文字まで。
・書き込みはライターの判断で削除される可能性があります。
・詳細はチアーズ利用規約をご覧ください。


関連記事

Plastic Free July 特別企画 あなたのゴミ、 どこに行くか 知っていますか?今私たちができること

20/08/2019

チアーズ編集部

近年、プラスチックごみやマイクロプラスチックによる海洋汚染が頻繁に取り上げられるようになり、...

暮らす・情報

1年間食料・生活用品以外 何も買わない生活を実施 自然保護活動家 エマ・ウィリアムズ

12/08/2019

チアーズ編集部

個人、コミュニティ、そして政府レベルで、サステナビリティの活動をされている西オーストラリア在住のエマ・...

暮らす・情報
Side girl 2019 0701
Side 2

FOLLOW US

SNSで最新情報をゲット!

NEWSLETTER

メールで最新情報をゲット!

メールを登録する

COUPON

オトクなクーポンをゲット!

全てのクーポンを表示