オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

シドニー出身の母日本人の投手が米大リーグ球団と契約!! Joshua Gessner ジョシュア·ゲスナー


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昨年マンリーのセレクティブハイスクールを卒業したばかりの、ジョシュア·ゲスナー投手が、米大リーグ球団のフィレデルフィア·フィリーズ(以下フィリーズ)と120万豪ドルで契約を交わした。日本のプロ野球選手でさえ、代理人を通じて自らを売り込むといわれるアメリカの、厳しい野球界において、18歳のほぼ無名の選手が100万ドルを超える破格のオファーで入団。大いに期待がよせられる新星、ジョシュア・ゲスナー投手に現在の心境を伺った。
 

Q 昨年高校を卒業されたばかりですが、渡米されてどれくらいになりますか?

今年の1月からです。シアトルにあるドライブライン・ベースボールという施設で4ヵ月間トレーニングを重ねてきました。現在はフロリダに移り、ホテル暮らしをしながら、毎日トレーニングや試合という野球漬けの生活を送っています。

Q 本場アメリカでのトレーニングはオーストラリアと比べてどうですか?

かなり厳しいです。毎日朝早くに起床し、1日6時間のトレーニングを40度の気温と湿気のなか行っています。このような気候の中で、体をピークに保つのはなかなか難しいです。

Q 3週間ほど前に、フィリーズと120万豪ドルで契約されました。まずは現在のお気持ちをお聞かせください。

とてもほっとしています。MLBへの挑戦を、カレッジのルートで行くか、プロのルートで行くか、それがようやくはっきりとしたので。興奮ももちろんありましたが、それと同時に自分がプロの世界で本当にやっていけるのか、という不安もありました。でもとにかく、今はとてもほっとしています。

Q フィリーズはいつ頃からジョシュア選手に接触されていたのですか?

実際にオファーをいただきはじめたのは今年の1月、2月頃ですが、15歳くらいの頃から球団にフォローはされていました。すでに野球の名門といわれるテューレン大学への留学が決まっていたのと、当初のオファーはもっと低額だったため、すべて断っていましたが、断っていくうちに値がどんどん上がり、最終的には断るのはもったいないほどのオファーをいただきました。オーストラリア人としては史上最高額というこのようなオファーを、もう二度ともらえないのではないかと思い、入団を決意しました。

Q 実は2年ほど前、シドニーで当時活動していた日本人野球クラブ、ドラゴンズ・ベースボールクラブの取材でジョシュア選手にお会いしているのですが、覚えていらっしゃいますか?

覚えています! 

Q 当初から特別なオーラを感じていましたし、周囲の方たちも「彼は大物になる」と口々言っていましたが、当時からすでにMLBへの夢を抱いていたのでしょうか?

うーん、遠い夢といった感じでしょうか。実は僕、元々は投手ではなく、ショートストップ(二塁と三塁の中間を守る内野手)だったんですが、そこまで目立つような選手ではありませんでした。ショートストップとして、これ以上先へ行けないのでは、という思いもありましたし、当時はどちらかというと野球よりも勉強の方が優先でした。

Q ピッチャーには興味がなかったんでしょうか?

小さいころから投げることはもちろん好きでしたが、若いころはショートストップの方が向いていました。投げることよりも打つことの方が好きでしたね。

Q ショートストップからピッチャーに移行して、すべてが変わった?

そうですね。15歳くらいになると、ショートストップを以前よりも楽しめなくなってきて、なにかを変えたいと、投手にチャレンジしてみました。ピッチャーの方が断然僕にむいていました。野球に対する興味もまたどんどん沸き、注目もされるようになり、それまで遠い夢であったMLBがより現実的になっていきました。

Q 16歳のときにはNSW州の代表としてピッチャーデビューを果たされていますが、そもそも野球を始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

8歳の頃、1年間だけ日本の愛知県春日市で暮らした時期があったのですが、当時の同級生はみな放課後に野球をしていました。その影響ですね。またおじいちゃんには中日ドラゴンズの試合に連れて行ってもっていたので、野球がますます好きになっていきました。幼いころからスポーツは万能で、日本に引っ越す前はサッカーやクリケット、テニスなど、色々やっていましたが、野球のように魅了されることはありませんでした。
オーストラリアに帰国後は、日系のドラゴンズ・ベースボールクラブで所属するかたわら、地区代表にあたるマンリーのクラブに所属されていました。徐々にプロを意識するようになり、どれだけの猛特訓を重ね、現在があるのでしょうか?
どれだけハードワークをしてきたの?とよく聞かれるんですが、僕自身、とても楽しんでやっていたので、ハードワークという認識はありませんでした。でもリフティングや公園での自主トレなど、毎日2~3時間は練習していたと思います。

Q 日本人であるお母さまは、これまでジョシュア選手をどのように支えられてきましたか?

一番大きかったのは、自立したひとりの人間として育ててくれたことだと思います。トレーニングを押し付けられることもありませんでした。ただ、目標があるなら自分の手でつかみなさい、そのためだったら粘り強く努力しなさいとは言われていました。今回のプロ入りの決断も、自分の将来は、自分で好きなように切り開いていきなさいと背中を押してくれました。

Q オーストラリアの野球は、アメリカと比べてどうでしょうか?

レベルは高いと思いますが、オーストラリアの野球コミュニティはまだ小さいため、アメリカのように層の厚いエリート選手がいないのが現状です。もちろん、エリートレベルの選手はいますが、そういった選手が野球人口とともに増加すればオーストラリアの野球レベルももっと伸びるのではと思います。

Q ジョシュア選手が所属する1Aリーグには他に数人のオーストラリア人選手がいると伺っています。

はい、数人います。チームにはアメリカ人だけでなく、ラティーノなど、さまざまな人種の選手がいるのですが、自分と同じバックグラウンドを持つ選手の存在はとても心強いです。新米なので、色々教えてもらっています。チームのみんなはそれぞれ素晴らしい才能の持ち主で、最終的な目標はみな、メジャーでプレーすることです。そういった意味ではみなすごいやる気で努力家ですね。

Q 2020年の東京オリンピックで、日本代表として出場する可能性もあると、一部のメディアで報道されていましたが、いかがでしょうか?

もしそういった可能性があるとしても、とても小さなチャンスだとは思います。可能性があるとしたら、オーストラリアの代表だとは思いますが、現在のところそういった話はありません。

Q 日本のリーグでプレーしたいと思われたことはありますか?

もちろんです。日本の野球リーグはとてもレベルが高く、素晴らしいと思うので、こちらでうまくいかなたかったさいにはぜひ挑戦してみたいです。

Q 目標とするような選手はいらっしゃいますか?

ダルビッシュ選手ですね。とてつもない変化球を投げられますし、三振も奪える、ビッグピッチャーだと思います。また100mphの球を投げられ、二刀流選手として、1919年のべーブ·ブルース選手以来、しっかりと成績を残している大谷選手も好きですね。

Q マイナーリーグの舞台までたどり着いた今、今後の目標をお聞かせください。

1年おきにレベルを上げていき、5年後ぐらいを目安にメジャーリーグ、またはそのすぐ下でプレーできていたらいいなと思います。

Q チアーズ読者にメッセージをお願いします。

僕のことを知ってくれてありがとう。数年後にはテレビなどで活躍する姿をみせることができたらいいな。

Profile
Joshua Gessner

2000年6月25日生まれ、19歳。右投手。185㎝、93㎏。日本人の母とドイツ人の父を持つ。アメリカで生まれ、1歳でオーストラリアに移住。シドニー日本人国際学校、マンリー・セレクティブ・キャンパス卒業生。8歳のときに約1年間、愛知県春日市で暮らし、野球に魅了される。オーストラリアに帰国後は日系のDragons Baseball Club、Manly Warringah District Baseball Associationに所属。13歳よりNSW州代表に選出。16歳のときにショートストップからピッチャーに移行し、注目を集めるようになる。2017年Sydney Blue Soxに所属。2018年高校卒業後。米テューレン大学からアカデミックと野球のスカラシップをオファーされ、2019年1月単身渡米。同6月、米大リーグ・フィレデルフィア・フィリーズと120万豪ドルの契約を交わす。

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