オーストラリア・シドニーを楽しむための生活情報誌「チアーズ」

#BeachCleanChallenge発信者 Wes Myron ウェズ・マイロン


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ソーシャルネットワーキングサービスや動画共用サービスなどが生活の一部として浸透し、“インフルエンサー”といった新たな職種が生まれる昨今、1枚の写真が与える影響は計り知れない。お客がなかなか来ないお店を一夜にして繁盛店にすることもできれば、「使ってみてよかった!」とシェアしてみた商品がバカ売れしたり、新たなファッショントレンドを生むことだってできる。今地球が直面する温暖化問題やプラ問題についても、その実態を発信し続けることで、大きなムーブメントを起こすことができる。今回ご紹介するウェズ・マイロンさんは、今インスタグラムでトレンド化している#BeachCleanChallengeの発信者。ゴミで溢れかえる海の写真をありのままに撮影し、投稿することで、より多くの人の意識をプラ問題に向けることができるのではないか、と考えたのだ。弊誌8月号にて掲載したプラ問題特集を見て、彼の活動はチアーズ読者にも届くはず、と連絡をいただいた。

Profile

Wes Myron

カナダ出身。元プロアイスホッケー選手。22歳で大ケガを負い、キャリアを断念。以降、エリート選手のフィジカル、メンタル、そしてパフォーマンスを育成するトレイナ―として活動。モデル、インフルエンサーとしても活躍。#BeachCleanChallenge発信者。

Q ウェズさんは、現在インスタグラムでトレンド・ハッシュタグとなっている#BeachCleanChallengeの発信者ですが、以前から脱プラスチック活動家だったのでしょうか?

活動家ではありませんでした。ただ、海を愛するひとりの人間として、何かしなければという思いに駆られたのです。私はカナダのバンクーバーで、美しい海や湖に囲まれて育ったのですが、残念ながら近年そういった場所で使い捨てプラスチックのゴミを見ない日はありません。海がゴミで埋もれてしまっているのを目の当たりにして、「何かしないと!」と思いつつも、何をしていいかわかりませんでした。まさか、#BeachCleanChallengeがここまで拡散され、大きく取り上げられるとは思ってもおらず、本当にビックリしています。私のようなちっぽけな人間が発信した1枚の写真に、同じような思いを馳せている人たちが世界中にたくさんいる…これをきっかけに、プラスチックに対する意識が世界中で変わってくれれば、この上の幸せはありません。

Q #BeachCleanChallengeを思いついたときのことを教えてください。

Riz Boardshortsというブランドの最新コレクションの撮影であるロケ地にいたときのことでした。そのコレクションは海洋汚染を少しでも改善できるようにと、再生プラスチックでできているのですが、監督が、このコレクションの醍醐味である「美しいビーチ」を伝えられるようにと、インスタグラムで念入りにリサーチをし、世界屈指の美しいビーチをロケ地に選んだんです。しかし、いざロケ地に着くと、あたり一面ゴミだらけ! インスタグラマーは海の美しい一部分だけを切り取って、載せていたんですね。これでは撮影にならないと、ゴミ拾いを開始したのですが、そのときに思ったんです。このままでは今世界中の海が直面する状況をリアルに伝えることができない。リアルに伝えることで、海を守る意識を高めることができる!と。

Q 今回のインスタグラムの投稿で、ウェズさんの周りの人たちにはどういった影響がありましたか?

家族も友達も、海でゴミを見かけたら拾うようになった、意識を持つようになったと言っています。この美しい地球上で暮らすことができるのはとても幸せなことで、私たち人間が破壊してしまうのは、とても悲しいことです。それに気づくことができたら、私たちが目指す場所は皆同じはずです。それぞれが自分ができることをコツコツとすること、その積み重ねこそが今地球が抱えるこの壮大な問題の解決につながると考えています。

Q 海に漂うプラスチックやゴミに気づいたのは最近ですか?

子供のころから海でゴミを見ることはありましたが、何かしないといけないと思うようになったのはその量が莫大に増えた最近のことです。ハワイで過ごすことが多いんですが、そこに漂流してくる海洋ゴミの量は本当にひどく、目を見張らされる経験でした。The Beach Clean Challengeはひとつの海や島に限らず、世界中の人々がひとつになってそれぞれの海をきれいにしようという活動です!

Q どれくらいの人々がこの活動に賛同しているのですか?

「自分たちでビーチクリーンを始めた」、「ビーチクリーンのグループに入った」といった内容のメッセージが毎日のように世界中から届きますが、正直、その具体的な数字はわかりません。でも私が知る限り、オーストラリアを含め、UK、US、南アフリカ、フィリピン、カリブ海、ポルトガルなど、15を超える国の人々が賛同してくれています。ソーシャルメディアのとてつもない影響力に驚かされました。またロンドンの海洋保護協会は、このキャンペーンで投稿された写真をビルボードに使用してくれ、さらに人々の目に触れるようになりました。


Q 世界が抱えるプラ問題について、ご自身はどういったことを変えてきましたか?

日々貢献できるよう努力しています。改善しないといけないのは、海だけでなく、私たちひとり一人が送る日々の生活ですからね。使い捨てプラスチックに対する意識も変わったし、できる限り使わないようにしている。以前よりもリサイクルに積極的になったし、自宅から出るゴミも減量するよう努めるようになりました。今使命を感じているのは、このBeach Clean Challengeの勢いが収まらないよう、人々の関心を高め続けることです。

Q 今後もプラ問題について取り組んでいかれますか?

もちろんです。私たちの世代、そして次世代に関わる、もはや無視はできない問題だと思います。説教するのは好きではないですが、でもこの地球を守らないといけません。なぜ破壊しようと思うのでしょう。今後もソーシャルメディアというプラットフォームを使って、ポジティブに人々に変化を与え、より良い世界をつくるきっかけになればと思っています。

Q インフルエンサーとしても活動されていますが、今年導入されたSNS上でのいいねの非表示は、ウェズさんにとってどんな影響がありましたか?

以前からソーシャルメディアには気をつけるよう言ってきました。世界中の人とネットワークが作れる、この素晴らしいツールは、使い方を間違えれば、トラブルを招いたり、メンタルヘルスにも影響を与えてしまいます。私の周りにもいいねやフォロワーがほしいがあまりに、本来投稿した目的を忘れてしまい、不幸に思ったり、達成感を感じられなくなったりと、自分を見失ってしまった人が多くいます。そういったようにストレスを感じていた人たちにとって、いいねを非表示にすることはいいと思います。私は通常、エリート選手の育成に関わる仕事をしているので、個人的に影響はありません。たくさんのネットワークを作り、知識をシェアするのにインスタグラムは素晴らしいと思います。そして今回のBeach Clean Challengeからもわかるように、その内容が良ければ、たくさんの人を惹きつけられると思います! みなさんもこの夏はぜひ#BeachCleanChallengeを投稿して拡散してください!

海で見るゴミをレンズから避けるのではなく、あえてキャプチャーする#BeachCleanChallenge。美しい部分だけを切り取るのではなく、リアルの海を投稿し、その実態を世界に発信しよう!北半球が冬へと突入する今、南半球にいる私たちに#BeachCleanChallengeのバトンが渡された! 読者の皆さんもぜひ、チャレンジしていただきたい!
 

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