3月28日11:59pm以降、豪入国者はホテルで14日間の隔離義務 、また「ビジネス冬眠策」を近日発表

スコット・モリソン豪首相は3月27日14時15分頃、記者会見を行い、28日11:59pm以降、すべての豪入国者はホテルで14日間の隔離が義務づけられることを発表した。

オーストラリア全土の感染者が3000人を超えるなか、その3分の2が、海外から帰国したリターン·トラベラーによる発症であり、残りの3分の1においても帰国者の近親者が多いことから、まずはこの起点から徹底する。

これはオーストラリア全土に適応され、乗り継ぎ者も含まれる。そのため、西オーストラリア在住者がメルボルンから入国すると、メルボルンでの隔離が義務付けられる。なお隔離の費用は各州およびテリトリーが取り扱う。

また今後は、州警察に加え、オーストラリア国防軍もサポートに回り、違反者の取り締まりを強化する。もうすでに自己隔離の措置が行われている者に対してもチェックが強化され、違反者は罰金対象となる。

豪連邦政府の最高医務責任者、ブレンダン·マーフィー氏は、オーストラリアの感染者の大半がリターントラベラーであること、同国の検査率が世界で最も高いうえ、陽性反応も人口比から見ると少ないことから、今が勝敗の分かれ目であり、国民それぞれの対応が重要であると強調した。一方、コミュニティ間の感染については、他国のようにクラスター感染が発生しないよう、細心の注意を払うとした。なお、NSW州の感染者は一晩で186人増え、累計で1405人に達し、うち145人の感染経路が不明だ。

本日の会見において、予測されていたステージ３制限やレントリリーフに関するの発表はなかった。

一方でコロナウイルス感染拡大に伴う小中事業者への影響について、ビジネスを一時的に「冬眠」させる『Business Hibernation』策を近日発表すると明らかにした。具体的には述べなかったものの、首相は「どのビジネスにも再開を願う。今後6ヵ月の負債により、再開できないという事態を避けたい。ビジネスを“冬眠”させることで、すべてが終わったときに、従業員が戻り、好機が到来し、そして経済が復活する」と述べた。